「世の中の不条理」 斎藤プロへの裁定を考える・・・。
2010年12月2日 TCG全般 コメント (4)斎藤プロのDQ、というより、その後出された重い裁定はかなり残念でした。多くの方が「不条理」に感じていらっしゃると思いますが、斎藤プロには腐らずに是非壁を乗り越えてもらいたいものです。
さて、この「不条理」が今回のテーマです。斎藤プロの件だけでなくて、世の中というものは「不条理」の塊です。この「不条理」をどう生き延びていくかの部分が、「社会経験の差」といえるかもしれません。
今回の重い裁定に関しては、ある部分、斎藤プロの幼い「メンタル」の部分に責任があるように感じています。いくら、いろいろな不運がたまたま重なってしまったとはいえ、斎藤プロが半公式に出した見解は、社会に生きる人間としてはNGな内容でした。DCIや彼を慕うファンに対しては、ただ一言「申し訳ありませんでした。以後再発しないように気をつけます」とだけ言うべきだったのです。
それを、どんな理由があったにせよ、半公式の見解を出して自分の陳情の場にしてしまったこと自体が、身内のゲームのコミュニティならば通用するかもしれませんが、厳しい言い方ですが、世界のマジックのプレイヤーの代表として賞金をもらっている身分というだけでなく、普通に給料をもらって社会で普通に生きている人間であれば、断固NGの行為であることは自明です。
私は普段、サービス業に従事しており、お得意様からお金をもらうことで生活しています。そのつもりはなく注意していても、トラブルというのはどうしても起こってしまうもの。そしてトラブルがあったとき、その大部分がお得意様の非であっても、自分に非が1%でもある場合には、「申し訳ありませんでした。以後再発しないように気をつけます」ということが、自分の身を守ることだと知っています。そこで「言い訳」をするようだと「幼い」と思われるだけでなく、普通、お得意様から即「出入り禁止」が通達されますし(→そういう状態になった人間をたくさん見ています)、そうでなくても上司・同僚から「お得意と対峙するには緩すぎて任せるのは無理」という判断がくだるでしょう。
業種が違っても、お金をもらっているということは、私のような業種でなくても他の方々も多かれ少なかれ似た状態だと思います。いわんや、斎藤さんも、仕事としてマジックにとりくんでいる「プロ」なのですし。
斎藤プロのすごいところは、技術もそうですが、過去の失敗を乗り越えて、今、名実ともに日本のマジック界をひっぱっているところでした。しかし、今回の「言い訳陳情文」を見るに、脇の甘い部分、やっぱり自分は日本のマジック界をひっぱっているから「多少のことであれば許される」と、心の奥底にそう甘く考える部分があったのかな、と邪推せずにいられません・・・。
私のような、上記のことをよくわかっている「はず」のサラリーマンも、しばしば同じ落とし穴に落ちてしまいます。とくに、うまくいきはじめたり、エラくなったりしたときに陥り易いもので、やっぱりそれは心の底に「驕り」が発生し、脇が甘くなってしまうからです。それで人生を狂わせてしまった人を、たくさん知っています。
(でも、そういう人の中には、その後努力して、また復活して別の世界で活躍する人も少なくないです。おそらく斎藤さんも能力の高い人なので・・・)
私もいつまでマジックを続けるかはわかりません。今回の裁定は、日本のマジックの日がさらに消えてしまう危機なのかもしれません。
ただ今回の裁定は、斎藤プロにとってだけでなく、我々マジックプレイヤーにとって、社会に生きる人間として「不条理」から身を守る智恵を身につけておく必要性を再度確認させてくれたと思います。そう思わなければ、もったいないですし、また繰り返してしまうでしょう。
つれづれ書かせていただきましたが、もし現在就職活動(とくに技術職ではなくサービス業)をされている方ならば、このつれづれ書いた「言い訳をしない」ということは、「内定」を獲得するには、是非押さえておいてもらいたい考え方です。100%賛成してもらうつもりではありませんが、少なくとも面接の場の発言の端々に醸し出す雰囲気として、頭では理解しておいてもらいたいです。
繰り返しますが、世の中は「不条理」の塊。皆で「大人の階段」を昇りましょう。
さもなくば、やっぱりマジックは、単なる「遊び」程度のものなのでしょうか・・・?
※12/3 追記:
「晴れる屋」ブログで、表明があったようです。
http://mtghareruyablog.blog108.fc2.com/blog-entry-295.html
今後もますます日本のマジックの灯台になっていてほしいですね。
さて、この「不条理」が今回のテーマです。斎藤プロの件だけでなくて、世の中というものは「不条理」の塊です。この「不条理」をどう生き延びていくかの部分が、「社会経験の差」といえるかもしれません。
今回の重い裁定に関しては、ある部分、斎藤プロの幼い「メンタル」の部分に責任があるように感じています。いくら、いろいろな不運がたまたま重なってしまったとはいえ、斎藤プロが半公式に出した見解は、社会に生きる人間としてはNGな内容でした。DCIや彼を慕うファンに対しては、ただ一言「申し訳ありませんでした。以後再発しないように気をつけます」とだけ言うべきだったのです。
それを、どんな理由があったにせよ、半公式の見解を出して自分の陳情の場にしてしまったこと自体が、身内のゲームのコミュニティならば通用するかもしれませんが、厳しい言い方ですが、世界のマジックのプレイヤーの代表として賞金をもらっている身分というだけでなく、普通に給料をもらって社会で普通に生きている人間であれば、断固NGの行為であることは自明です。
私は普段、サービス業に従事しており、お得意様からお金をもらうことで生活しています。そのつもりはなく注意していても、トラブルというのはどうしても起こってしまうもの。そしてトラブルがあったとき、その大部分がお得意様の非であっても、自分に非が1%でもある場合には、「申し訳ありませんでした。以後再発しないように気をつけます」ということが、自分の身を守ることだと知っています。そこで「言い訳」をするようだと「幼い」と思われるだけでなく、普通、お得意様から即「出入り禁止」が通達されますし(→そういう状態になった人間をたくさん見ています)、そうでなくても上司・同僚から「お得意と対峙するには緩すぎて任せるのは無理」という判断がくだるでしょう。
業種が違っても、お金をもらっているということは、私のような業種でなくても他の方々も多かれ少なかれ似た状態だと思います。いわんや、斎藤さんも、仕事としてマジックにとりくんでいる「プロ」なのですし。
斎藤プロのすごいところは、技術もそうですが、過去の失敗を乗り越えて、今、名実ともに日本のマジック界をひっぱっているところでした。しかし、今回の「言い訳陳情文」を見るに、脇の甘い部分、やっぱり自分は日本のマジック界をひっぱっているから「多少のことであれば許される」と、心の奥底にそう甘く考える部分があったのかな、と邪推せずにいられません・・・。
私のような、上記のことをよくわかっている「はず」のサラリーマンも、しばしば同じ落とし穴に落ちてしまいます。とくに、うまくいきはじめたり、エラくなったりしたときに陥り易いもので、やっぱりそれは心の底に「驕り」が発生し、脇が甘くなってしまうからです。それで人生を狂わせてしまった人を、たくさん知っています。
(でも、そういう人の中には、その後努力して、また復活して別の世界で活躍する人も少なくないです。おそらく斎藤さんも能力の高い人なので・・・)
私もいつまでマジックを続けるかはわかりません。今回の裁定は、日本のマジックの日がさらに消えてしまう危機なのかもしれません。
ただ今回の裁定は、斎藤プロにとってだけでなく、我々マジックプレイヤーにとって、社会に生きる人間として「不条理」から身を守る智恵を身につけておく必要性を再度確認させてくれたと思います。そう思わなければ、もったいないですし、また繰り返してしまうでしょう。
つれづれ書かせていただきましたが、もし現在就職活動(とくに技術職ではなくサービス業)をされている方ならば、このつれづれ書いた「言い訳をしない」ということは、「内定」を獲得するには、是非押さえておいてもらいたい考え方です。100%賛成してもらうつもりではありませんが、少なくとも面接の場の発言の端々に醸し出す雰囲気として、頭では理解しておいてもらいたいです。
繰り返しますが、世の中は「不条理」の塊。皆で「大人の階段」を昇りましょう。
さもなくば、やっぱりマジックは、単なる「遊び」程度のものなのでしょうか・・・?
※12/3 追記:
「晴れる屋」ブログで、表明があったようです。
http://mtghareruyablog.blog108.fc2.com/blog-entry-295.html
今後もますます日本のマジックの灯台になっていてほしいですね。
コメント
確かに、仕事において「言い訳しない」は最低限の姿勢ですね。
私にとってMTGは仕事ではなかったので、斎藤プロを擁護する発言をしてしまいました。
しかし、「プロ」は「プロ」なんですよね。
ツイッターやブログなど、プライベートと仕事を分けづらいツールが多く、かつ、趣味とビジネスとを分けづらい仕事につく際には、気をつけなければなりませんね。
目が開きました。
ありがとうございます。
非常に参考になりました。ありがとうございます。
ご指摘の通りだと思います。
ツイッターやブログは、とくに個人商店的なビジネスをしている人にとってみたら、最高のビジネス接点だといいます。単に思ったことをつぶやくときも、他人への影響をプラスもマイナスも考えて戦略的にやっていけている人は、ビジネスもうまくいっているそうです。
お互いいろいろ考えながら、頑張っていきましょう!
ティルさん>
書き込みありがとうございます。
いろいろと皆さんご意見あると思いますが、日本のマジックの灯が小さくならないことを祈っている点では一緒だと思います(^_^)。
まだまだ頑張っていきましょう。今後ともよろしくお願いします!