M11リリースを期に、仕事の都合でしばらくやれないでいたマジック(MO)に復帰させていただきました。

リアルでは全くできない身としては、環境把握で普通のプレイヤーよりも遥かにビハインド。
M11ドラフトに関して知っていることは、DNの情報より、

①テンポ環境である
②白と青が強く、赤が弱い
③回避生物が多め

という3点でした。

というところで、この週末でドラフトを6回の結果と雑感を述べさせてもらいます。。


■1回目 緑青/テンポ・ビートダウン 1没 4-3-2-2

「テンポ環境」ということで、まず思いつくのは「緑青」。
初手で4マナ4/4飛行という、どこから見ても強いだろうレアを開封し、強いという評判の青スタート。その後、緑の流れで、とくに2マナ3/2トランプルという、緑にしては小回りの利きそうな「ガラクの仲間」が大量に回ってきたので、緑青デッキになりました。

カードの質も、構成のバランスも全体として良いと思ったのですが、土地の数とカードのバランスが悪く、テンポを取れずに1没でした。敗因としては、ゼンディカーの感覚で、土地を17枚と多めにとったこと。さらにスタンダードでも使われているという「耕作」を2枚取ったのですが、このデッキには邪魔でした。

■2回目 赤白/エンチャント強化ビートダウン 3勝 4-3-2-2

初手で、爆弾レアである「赤いタイタン」を開封。そのまま人気薄の赤カードを拾っていったのですが、赤いカードはあまりにも弱くデッキとして勝ち筋が苦しかったので、白も足して、白や赤の小さい生物に、白「鎧をまとった上昇」や赤「火山の力」「シヴの抱擁」といった強化エンチャントで突撃するという、シャドウムーア・タイプのデッキを組みました。

バウンスや除去が強い環境ではあるのですが、こういったデッキをプレイするときは、「切り札である強化エンチャントを載せるタイミングが全て」です。

エンチャントとタイタンという2つの勝ち筋で、意外にもオール2-0で勝利しました。土地事故がなかったこともあります。

■3回目 赤黒/除去満載ビートダウン 2没 4-3-2-2

またしても連続で「赤いタイタン」を開封。今度は赤と相性の良いとされる黒でデッキを組んでみました。
しかし、デッキとしてシナジーをうまく作り出すことができず、1回戦は神話レアパワーで勝ったものの、2回戦はデッキ性能差をみせつけられ、なすすべなく0-2でした。

ここで、「黒にはあまり手を出さないでいこう」という方針にすることにしました。

■4回目 白青/パワーハウス(強力カード満載) 3没 4-3-2-2

こんどは、初手、M10時代も含めて、はじめて「悪斬の天使」を開封しました。

白と青の2強色は、人気でピックが難しいかと思っていたのですが、4-3-2-2ではかなり取らせてもらえました。飛行生物中心の、いわゆる白青デッキでしたが、カードパワー中心にピックでコンセプトの薄いドラフトにはなってしまったのはまだ経験不足です。カードパワーで勝ち進みましたが、3回戦は1-2で敗れました。

ただ、このドラフトで、おおよその白と青のカードの性能を把握することができたのは収穫でした。

■5回目 青白/ドローゴー 3勝 4-3-2-2

これはピック譜を掲載します。
http://space.geocities.jp/draft_toshiyak/100808draft/100808_01UW.html
白と青は強いが、4-3-2-2ならばある程度やらせてくれ、しかもカードプールも卓に何人養っても十分以上と感じ、メタ最前線の青白に突入しました。

初手は、M10時代からの環境最強カード「精神の制御」。2手目も「水の召使い」といい流れに見えたのですが、3手目以降枯渇します。しかし、それはメタ最前線ドラフトをやるならば耐えどころ。2パック目、3パック目も苦しく、カードパワーが全くないドラフトに・・・青の「霊気の達人」「縮退」「蒼穹のドレイク」や、白の「目潰しの魔道士」といったわかりやすい強カードが一枚もとれず、1没も覚悟しました。

そんな中、唯一無二の勝ち筋として構築したのが、「巻物泥棒×2」と「破門×3」のコンボ、および「予感×2」「定業×2」「ジェイスの創意」「占いフクロウ」といったカードでデッキを引ききり、切り札「精神の制御」を毎回プレイするという戦術(笑)。
そして、なんとその戦術がはまり、対戦してみると、危ないシーンが全くなく、オール2-0で圧勝。「ドローゴー」という構築デッキ的なコンセプトに可能性を感じました。青を中心に占術を軸に組むことで、土地事故も回避できたのがオール2-0の要因になっています。

■6回目 青白/コントロール 3勝 4-3-2-2

これもピック譜を掲載します。
http://space.geocities.jp/draft_toshiyak/100808draft/100808_02UW.html
5回目のドラフトとは違い、座席にも恵まれ、おそらく誰がやっても同じ感じのドラフトになったと思われますが、序盤のピックの仕方に関しては、「メタ最前線ドラフト」をやるための仕込みをしています。

このピックで不安材料は、土地事故です。白を中心にピックしていった割に、中盤以降、「霊気の達人×2」「霜の壁×2」のような青のダブルシンボルの強力カードが軸がシフトしていったことで、島9/平地8というデッキになりましたが、こういった構築は土地事故を誘発します。心配通り半分以上が土地事故気味で苦戦したゲームも多かったです

が、デッキの質は申し分なかったため、なんとか事故を乗り越えて3勝しました。


★M11ドラフトの気づき

・青の強さは飛び抜けている
「霊気の達人」などはわかりやすい強さだが、「爆弾カードゲー」であるドラフトにおいて、デッキを6枚掘れる「予感」は思った以上に価値が高い。
・白や青の回避生物の多さについて
逆に言えば焦って取る必要はないし、例えばM10で非常に強かった黒「吠えたけるバンシー」も、M11では相対的に価値が下がっていると思う。
・白について
「歴戦の歩兵」は、それ自体がコンボである。2マナ、3マナと連続で生物を展開できたら、場はかなり有利に。
・緑について
「巨大化」以外のトリックは、他の色に依存。「耕作」はデッキを選ぶ。
・赤について
4-3-2-2では案外人気(汗)。エンチャントや「雷の一撃」などは安くて使いやすく、勝機はある。
・黒について
4-3-2-2では人気(汗)。トリッキーで面白そうだが・・・。

上記に関しては、すでにやられている方が思ってらっしゃることとほぼ同じだと思われますが(苦笑)。
M11ドラフトは、基本セットの割にドラフトが相当面白くできていることには嬉しかったです。

今後は勝負の場を8-4に移して、ぼちぼちやっていきたいと思っております。。。

コメント

listener
2010年8月9日19:23

>5回目 青白/ドローゴー 

これは興味深いデッキですねぇ。

・フェッチランド
・《氷河の城砦》
・占術
この3つで極めて事故しにくいデッキになっています。

また、
・《破門》3枚
・《精神の制御》
相手は「クロックが盤面に全然残らない」という印象を受けると思います。

ちょっと試してみようと思います
勉強になりましたm(_ _)m

bun
2010年8月9日22:43

お帰りなさい!
toshiya kさんのエントリが読めるのは嬉しいですね。
環境についての切り替え・適応の速さはさすがです。
ピック譜については、色々考えさせていただける点が多いので、考えをまとめてみたいと思います。

toshiya k
2010年8月10日10:05

listenerさん>
ありがとうございます。
「巻物泥棒」+「歴戦の歩兵」もコンボですよね。
M11はテンポ環境ということで、「破門」の価値は、ALAやM10時代よりも遥かに評価が高まっていると思います。

bunさん>
今後もぼちぼちエントリしたいと思います。お互い頑張っていきましょう。
よろしくお願いします!!

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